介護の基本・ボディメカニクス

ボディメカニクスで活用する力学的原理

ここでは介護職の負担が少なくなるように
ボディメカニクスで活用する力学的原理を述べますが、
決して要介護者を物としてみるものではありません。
介護はその人が不足している部分を補ってあげ、
その人が人間らしく生きていくことを目的としています。
技術のみでは成り立ちませんが、
介護職が疲れて倒れてしまっては元も子もなくなります。
介護職の心身を守るために、
ボディメカニクスで活用する力学的原理
を知ることは必要不可欠です。

力のモーメント、重心、摩擦力、慣性力

力のモーメント
軸や点の周りで物体を回転させようとする力の力量

重心
物体の重力による合力が働く点(質量中心ともいう)

摩擦力
物体が他の物体に接触しており、接触しながら動こうとするとき、
接触面にそって働く運動を妨げようとする力

慣性力
物体に力が働かないとき、または力が釣り合っている時は
静止した物体はいるまでも静止しており、
運動していた物体はその速さで等速直線運動をつづける

最後に私が実際に日常の業務で心がけている
ポイントを箇条書きにしました。

ポジショニング(利用者さんと自分との位置関係)
目標の位置
利用者がどれくらい動けるのかを把握する
利用者の動きを邪魔しない
一番効率的な軌道に動きを導く
持ち上げるよりも動きを誘導する
どこをどれくらい介助するのかを考える
足の裏をしっかり床につけ足、膝、骨盤、上半身から積み上げていく

基本である力のモーメント、重心、摩擦力、慣性力を理解し
介護現場で応用していってください。


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