私の基本動作訓練の考え方

私は理学療法士として現場で働いています。
沢山の看護師さんヘルパーさんと共に働き
様々な方のトランスファーの方法を見てきました。
そこで気付いたポイントをお話ししたいと思います。
私の基本動作訓練の考え方は
・寝返り→起き上がり→ベット上端座位→車椅子移乗
→平行棒内立位→平行棒内歩行→歩行器歩行→杖歩行
→屋外歩行(階段昇降などの応用歩行)と進めていきます。
本日は立ち上がりとトランスファーを考えていきます。

車椅子移乗、立位姿勢訓練の基本は
足の裏を地面にしっかりつけて膝の
伸展力を使うように誘導することです。
左のイラストのような姿勢で移乗をさせる人が
非常に多いです。
右の図のように地面に足の裏をしっかりつけ
下腿を前方に倒し重心が前方に乗り膝で
体を支えられるような動作を誘導しましょう。

大事な点は足関節と膝関節の拘縮がないことです。
拘縮があれば可動域訓練が必要になります。

以上が私の立ち上がりとトランスファー訓練の考え方です。
前回、利用者さんの残存能力を補うと書きましたが
あまり詳しく書くとややこしくなるので今日はここまでです。
前回の「てこの原理の応用」と合せてご覧頂いて
皆さんの業務に参考になれば幸いです。


てこの原理の応用

介護の基本・ボディーメカニクスでは介護技術とくにトランスファーテクニックに有効な基本をご紹介しました。

本日はてこの原理を用いて
利用者さん介護職員にやさしいトランスファーテクニックを
考えていきたいと思います。

上記の図はWordで作成して
スクリーン・ショットをしたものです。
大体はおわかりいただけると思います。
これを以下のように
起き上がり、立位、移乗動作に応用していきます。

介助者の体の使い方、利用者さんの
ボディーメカニクスをてこの原理に
当てはめてみました。
実際の介護現場でこの時は「第一のてこ」
この時は「第二のてこ」と考えて利用者さんの
移動時に考えていだだければ
あなた自身の
利用者さん介護職員にやさしい介護技術が
出来ると思います。
皆さんの業務にお役に立てれば幸いです。

トランスファーテクニック具体例はこちらをご覧ください。

このyou tube動画は利用者さんの膝をロックすることを
ポイントにしています。
これはとても参考になります。
私はトランスファー時には膝のロックはあまり気にしません。
このyou tube動画は全介助を前提としています。
私は利用者さんにどれくらいの残存能力があるかを把握してから
利用者さんの不足している能力のみを介助するように
心がけています。
具体的にはまた今後ご紹介したいと思います。