円安でピンチをチャンスに変える

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2008年9月アメリカのサブプライムローンの問題から

リーマン・ショックが起こりました。金融危機は広まり

以降、世界は不況に陥り各国はゼロ金利政策を取り

自国の通貨を安くしようとしました。

その時代は円高になり日本は慢性的なデフレスパイラルに

陥りました。

それでは昨年、急激に円安になったのに

かつて世界にトヨタ、ホンダ、日産等の輸送機器メーカーや

松下、東芝、ソニー、シャープ、日立などの家電メーカーが

メイド・イン・ジャパンで世界を制したように

日本企業が復活出来ないのでしょうか?

何故、円安は今の日本にとってメリットよりデメリットのほうが

大きいのでしょうか?

本日はこの問題について考えたいと思います。

本日の参考文献はこちらです。


  • IMFの誕生

1944年6月のノルマンディー上陸作戦の成功により

勝利を確信した連合国側は戦後処理についての討議を

開始します。

1945年7月にブレトンウッズ会議が開かれ

国際的な経済協力体制について合意しIMF(国際通貨基金)が

設立されました。

主要通貨が対米ドルとの固定相場制になり

1ドル360円1ポンド2,8ドルに定められ

「ブレトンウッズ体制」となりました。

  • 国際金本位制の崩壊

第二次世界大戦後、米国が軍事、経済面で資本主義陣営の中心でした。

「ブレトンウッズ体制」では米国は

金1オンス=32ドルの交換レートを保証していました。

つまり米ドルの価値は金に裏付けられてました。

これを「国際金本位制」と言います。

米国にとって何故「国際金本位制」が有利だったのでしょうか?

当時は世界の工場はアメリカでした。

米国が製造したものを他国が米ドルで支払うことになります。

これで米国は好景気を維持できましたがベトナム戦争により

1970年代に入るまで多額の国際収支赤字を計上します。

1971年に各国から米ドルと金の交換依頼が殺到し

大量の金が米国から流出します。

当時のニクソン政権は1971年8月に米ドルと金との交換を

一方的に停止し「ブレトンウッズ体制」は終焉しました。

1971年12月に10カ国の国蔵相がスミソニアン博物館で

会議を開きスミソニアン協定が結ばれました。

固定相場制の維持と米ドルの切り下げが決定されました。

しかし、1973年スミソニアン協定は崩壊しヨーロッパの主要国と

日本は変動相場制に移行しました。

1980年代米国はインフレ率が高く金利が高水準だったので

米ドル安にはならず米ドル高が続きました。

米国製品の低迷が続き爆発的に世界で売れたのが日本製品でした。

米国は貿易赤字が続き日本との間に貿易摩擦が起こりました。

  • プラザ合意

1985年9月にプラザホテルにて5カ国の国蔵相会議を持ち

各国が協調して米ドル安に誘導することに合意するプラザ合意が

締結しました。

その後、米ドル安が進み1986年末には1ドル160円と

急激に円高ドル安が進みました。

1987年2月にカナダを加えた6カ国の国蔵相、中央銀行総裁が

パリで会談し、これ以上のドル安は望ましくないとの合意をします。

これをルーブル合意といいます。

ルーブル合意後も米ドル安は進行し1987年末には1ドル120円

近くまで円安が進行します。

日本の輸出競争力は大きく低下しました。

  • バブル崩壊後の日本

日本のバブル景気は崩壊し失われた30年が始まりました。

2008年リーマン・ショックが起こり

2008~2013年までのドル円レートは、80~90円という異常な

円高傾向になったのです。

2010年に日銀は円売り米ドル買いの為替介入に踏み切っています。

もし日銀がその時の米ドルをまだ持っていたとしたら

膨大な含み益が出ていることでしょう。

昨年のドル売り円買いの為替介入などしれたものということです。

私の概算ですが「2022年 為替介入 総額」で検索すると

6兆3,499億円となっています。80円で買った時の米ドルを10年以上

持ち続けて150円で売ったとすると11兆9060で利確売りしたことになり

+5兆5561億円+10年間の日米金利差になります。

およそ10年間で2倍にしたことになります。

まだまだ金融緩和を余裕で続けられると明るい見方ができそうです。

(私だけの考えです)

長年、円高体質に慣れてきているので海外のものを安く買って

デフレを続けていたという面があるので

今後、金融緩和を続けて、またメイド・イン・ジャパンで世界を制してくれる

日本の成長企業を育てることです。

それには個別株で日本を元気にしてくれる若い経営者に投資をすることです。

個別株は100株以上買わないといけないから手が出ないな?

と考えるのは止めましょう。

今は1株から投資できる時代なのです。

額は関係ありません。もちろん多く投資できれば良いですが

ネット社会の今、老若男女問わずどの会社が成長しそうなのか?

を探すことは楽しいことです。

楽しいだけでなく今の時代に興味を持ちWBCで日本全員サムライジャパンを

応援したように日本の若い起業家を探し100円からでも株を買います。

応援したい会社の商品を購入して心も自分の資産も豊かに増やすのです。