私のリハビリの考え方

もうすぐ理学療法士の免許を取り35年になります。
色々なことがありました。
理学療法士の重要な役割は患者さん利用者さんの日常生活動作を
向上させることは全く変わっていません。
どのようにすれば患者さんの正確な評価が出来て
寝たきりの状態から食事、トイレ、更衣、お風呂、整容、移動等の
日常生活動作の自立を促すことができるか?
を常に考えます。
様々な原因で諸動作が自立できない患者さん利用者さんを
今まで見てきました。
私は急性期も見てきましたが慢性期の患者さん利用者さんと
接することが多かったです。
慢性期の患者さんは複数の原疾患を長期に患ってきたので
自立に導くことが非常に困難です。
原疾患を直接治療できれば良いのですが、
理学療法士は観血的な治療は許されていないので
自分の体や装具、自助具など用いて日常生活動作の向上を
試みます。
訓練の難しいところは苦痛を与えて動作を強いると
患者さん利用者さんは拒否するか悪化するかのどちらかになります。
どうすれば患者さん利用者さんを自発的に目的とした
諸動作を自らできるようにするには様々な技術を駆使しなければ
なりません。
まだまだ35年かかっても至らないところが
沢山あるので、これからも自分の理学療法技術を磨いて
一人でも多くの患者さん利用者さんの日常生活動作の向上に
勤めていきたいと思います。