ユマニチュード実践

認知症は社会問題になってきています。
もうなっていると言っても過言ではありません。
医療従事者は認知症に対応できないとやっていけない時代です。
そのような時、ユマニチュードができると強い武器になると思います。
理学療法士の最初の仕事は患者さんの身体状況を
正確に把握することです。
理学療法士の評価は患者さんに指示を与え
患者さんが正確に出来るかが条件になります。
特に筋力テストは難しいポジションで筋力を最大に
出してもらい理学療法士が評価する方法です。
認知症があると協力関係が難しくなるので
リハビリが進まないことが多いです。
ユマニチュードは患者さんと信頼関係を作る非常に
優れた方法です。
リハビリが上手く出来るかどうかは患者さんに
「本当にこの人は私のことを理解してくれている」と
信頼してくれるかどうかが重要だと私は思っています。

笑顔で0.5秒以上見つめる
目が合って3秒以内に話しかけ
優しく触れて立つ

ユマニチュードの基本的な概念は
見る 話しかける 触れる 立つの4つです。

話すは難しく認知症の人に何を話して良いか分らない人が
多いと思います。
ゆっくりと穏やかに話し、介護を行っている状況を
実況するのも良いようです。これを「オートフィードバック」
と読んでいます。
リハビリの時、養成校で習った評価方法が出来ないと
つまづいてしまうPT・OTが多いと思いますが
ROM、MMT、基本動作などの評価は信頼関係がないと出来ないことなので
ユマニチュードのような方法で時間をかけても
まずできる動作から優しく誘導できるようになるのが
正確な評価をする前段階と考えます。
ケアする際の5つのステップを実施するのも有効です。
1 出会いの準備 2 ケアの準備 3 知覚の連結
4 感情の固定 5 再開の約束です。

セラピストは自分が想定した評価や訓練を拒否されると
非常にストレスになり無力さを感じがちです。
様々なタイプの認知症患者さんがいらっしゃいます。
ユマニチュードを取り入れることで立位が安定したり
歩行が向上すればセラピスト・患者さんともに
モチベーションアップになると私は考えます。

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