ファイナンスのリスク

昨日も書いたようにリスクにはリターン(見返り)があります。
例えば野球の盗塁です。
ノーアウトで一塁にランナーがいたとき盗塁が成功すれば
ノーアウト二塁になり次のバッターがヒットになれば
得点できる可能性が高くなります。
しかし、失敗すればワンナウトでランナーはいなくなり
次のバッターがヒットを打っても得点できません。
交通事故を怖がるあまり車を運転しない人はいません。
車を運転するには教習所にいき試験を受け運転免許証を取らなくては
なりません。
また保険に入る必要があります。
もし車を運転していて急に飛び出してきた子供をはねて怪我をさせてしまう
リスクがあります。
そうなれば自分の貯金だけではまかないきれません。
保険料を払い対人対物、無制限の自動車保険に入り車を運転し
自分の行きたい所に歩くよりも速く楽に行くことが出来るようになります。
そして「今日も事故がなかった保険に入って安心だった」と感謝します。
保険には「大数の法則」があります。
もし自動車保険の加入者が少なければ一人が子供をはねてしまうと
保険会社の負担は大きくなります。自動車保険の加入者が多ければ
多いほど保険会社の負担は少なくなります。
車で家族で旅行に行くこともできます。駅まで歩く必要もなく
電車やバスに乗り換える必要もなくナビに行き先を打ち込んで
ETCカードを装備するだけで最短最速で80を過ぎた親と子供と
旅行先まで行くことが出来ます。労力と時間をはぶくことができたので
旅行先の宿でゆったりと観光や食事、温泉などが楽しめます。
そのようなリターン(見返り)があるのでリスクを取りながらも
車を維持します。
投資も同じです。
今の時点では円定期預金よりS&P500を証券会社で積立投資するほうが
信託報酬などの手数料は取られますが遙かに多い利回りを得る可能性があります。
今、ドル円は134円でソニー銀行では1年で4.5%の金利です。
従って今、100万円をドル定期預金にすれば為替レートが同じであれば
1年後104万5000円で4万5000円得ることができます。
しかし日銀総裁が代わりイールドカーブコントロールやマイナス金利を止めれば
日本の金利が上がり日米の金利差が縮まり円高になる可能性もあります。
そうすれば為替リスクが生じ100万円が90万円になる可能性もあり逆の可能性も
あります。為替レートを予想して当てることは不可能で
実現リターン(実際のリターン)は期待リターン(現時点で想定するリターン)
に絶対になりません。実現リターンが期待リターンを上回る場合もあるし
下回る場合もあります。未来は決めることはできません。
未来の「値動き」は誰も決めることが出来ないのです。
円定期預金のように日本に住む人にとって確実に得る利息を無リスク金利と
呼びます。
「投資信託」って元本割れしますよね。と言う人がいます。
S&P500は必ず元本割れします。特に1年目はします。
リスクはありますが長期間持てば持つほどリターンは高くなります。
保険会社の大数の法則と同じでリスクは低くなりリターンは増えます。
積立投資は100円からできます。
皆さんも100円から時間をかけて投資を学んでいきましょう。


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